精神科看護から小児の発達支援へと転身~子ども一人ひとりの幸せを守り、二次障害のない社会をつくりたい~
Anyhting Is Possible合同会社(所在地:奈良県奈良市、代表:楢畑由里子)は、精神科看護師として20年近く従事してきた看護学校時代の級友と令和5年9月に創業致しました。そして、令和6年3月、乳幼児から学齢期の子どもたちの発達支援を行うための施設「児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ西ノ京教室」を、株式会社アイラ(所在地:宮城県仙台市、代表:遠藤千尋)の協力のもと、開業致しました。
精神科看護とは
精神的健康について援助を必要としている人々に対し、個人の尊厳と権利擁護を基本理念として、専門的知識と技術を用い、自律性の回復を通して、その人らしい生活ができるよう支援することである。
※出典:日本精神科看護協会. 「精神科看護の定義」
児童発達支援・放課後等デイサービスとは
児童発達支援、放課後等デイサービス、は、0歳から18歳までの発達に特性のあるお子様を日中や学校終了後の放課後等にお預かりし、将来の就職と自立に向けた様々なトレーニングを行う事業です。
2012年に法改正により現在の児童発達支援・放課後等デイサービスの体系になってから数年で事業所数は急増し、それに比例して利用するお子様も増加しております。
「発達に特性のあるお子様」とは、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害等の診断を受けているお子様や、診断名がなくても療育の必要性を認められたお子様等が対象となります。
創業の思い
私は、精神科の看護師をしてきました。
精神科というと、心の病とネガティブな印象を想像もつ方が多いかと思いますが、皆さんとってもピュアな心を持った方たちです。しかし、悲しいことに、精神疾患により、他の方に危害を加え事件を起こしてしまう方もいます。私はその方々の看護もさせていただきました。
その方たちは、幼少期にどこかうまくいかない経験を多く、助けてくれる環境にも出会えず、自分を守るために必死に生きてきた方たちが多いという印象を受けていました。
そして、発達の検査をすると、実は発達の不具合を抱えて生きてきた方の割合も多かったのです。
そのような方たちは、自分の意図しないところで、怒られ体験や失敗体験をすることが多く、自然と自己肯定感や自己有用感が低下してしまい、自分を守るための不適切な行動を取らざるを得なくなってしまうという、悪循環に陥ってしまうのです。
不適切な行動が固着した状態や、精神的に不安定やうつ状態を引き起こしていることを二次障害といい、発達障害を背景にした二次的な問題の表れとして考えられています。
“大人になってからでは、なかなか行動や思考を変えるのは難しい。”
“やはり幼少期からの理解ある支援環境が必要だ。”
そう思いながら看護をしている中で、漠然と、幼少期からの支援についての関心が高まっていきました。
そして、もう一つのエピソードとして、私には発達障害の子どもが二人います。
子どもの違和感に気づいたのは、小学生の中学年に差し掛かった頃でした。
行き渋りがひどくなり、癇癪も増え、次第に暴言暴力、「死」について言葉にする、希死念慮という状態や、家からの飛び出しなどが生じていました。
その時、我が子に何が起きていたかというと、学校生活の中で学習についていくことができず自尊感情は傷つき、それに伴う感情のコントロールの困難さを抱え、同時に、友達関係についてもうまくいかない日々を過ごしていたのでした。
子どものSOSが暴言や暴力として表れていたにも関わらず、その頃の私は、それに気づけず、叱責をしてしまうこともありました。
“この子はどうなってしまうのだろう”、という不安に襲われ思い悩む日もあり、本当に辛かったのを覚えています。
でも、悩んで悩んで行き着いたところは、
“この子は毎日一生懸命生きている。その子を認めないで誰がこどもを幸せにできるか”という気持ちでした。
とにかく「あ〜、幸せだなぁ」と感じることの出来る人生を送ってほしい。
そう思い、藁にもすがる思いで、保護者向けの講座なども受けました。
そこからの子どもの様子の変化は驚くほど変わっていき、何より、親である私自身が大きく変化したことを実感しております。
我が子が発達検査を受け、学習障害と軽度自閉症スペクトラムという“診断名”がついたことは後のことで、診断を契機に、“子どもは、必死に助けを求めていたんだ、今まで本当に頑張って生きてきたんだ”ということがわかりました。
学校や他、彼に関わるたくさんの方と連携をとり、彼なりの生き方を模索し、今では毎日自分に自信を持って楽しく成長しています。
子どもは毎日一生懸命生きています。
一生懸命生きている中で、脳の機能の障害がある子ども達は、頑張っても頑張っても、怒られたり、うまくいかなかったりすることが多いのです。
そんな時に、自分を助けてくれる環境があったら。
自分を認めてくれる環境があったら。
自分に自信をくれる環境があったら。
子どもたちは
『幸せだなぁ』
と感じながらおとなになっていってくれるんじゃないかなぁ。と思っています。
保護者支援も同じです。
どこに相談していいかもわからず、どう関わったらいいかもわからず、感情のコントロールもできすわに孤独に苦しんでいる親が、少しでも光を見つけることができたなら、きっと未来は明るくなる。
子供とともに「幸せだなぁ」って思える日がきっと来る。そう信じています。
私達は、『こどもをまんなかに』子どもたちの利益を一番に考え、幸せや安心感を感じながらおとなになっていけるよう、真剣に児童福祉と保護者支援を行っていきます。
ヒトツナ西ノ京教室で、幸せをたくさん見つけていってほしいなぁと思っています。
ご利用、ご相談を希望の方はお問い合わせください。
児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナとは
児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナは、2019年に埼玉県越谷市に開業しました。「人との繋がりを大切に、人との繋がりをもっと楽しく」というスローガンで、発達に特性のある子どもたちが“人と通じ合う経験”の中でたくさんの学びや発見が得られるような体験学習を重視しております。
特性から、他者と通じ合う経験の乏しさや困難さを抱えている子どもたちが多かったり、自分に対する否定が強いお子様が多くみられますが、だからこそ「人と人との繋がり」が生きづらさを解消する手助けになると信じて、質の高い社会性の経験を大切に関わっています。
【会社概要】
社名:Anything Is Possible合同会社
事業所名:児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ西ノ京教室
住所:奈良県奈良市七条西町2丁目1023-3
電話:0742-81-9703(代表)
代表者:代表社員 楢畑由里子
事業内容:障害児通所支援事業
お問合せ:info@hattatsu-hitotsuna.com
HP :https://nishinokyo.hattatsu-hitotsuna.com
SNS:https://www.instagram.com/hitotsuna_nishinokyo/